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ニュー・イヤー・コンサート2013 全て終了 [音楽]

昨日やっと今年のニュー・イヤー・コンサートが全て終わりました。

今年は4種類のプログラムで計9回演奏しました。
この4種類のプログラムでは一つだけ共通の曲があります。
みなさん何だと思いますか?

それはウィーンーフィルが毎年ニュー・イヤー・コンサートの最後に演奏するラデツキー・マーチです。何所に行ってもこの曲は、ニュー・イヤー・コンサートの定番みたいですね。(笑)

今回このラデツキー・マーチ程ではありませんが、他にも9回のニュー・イヤー・コンサートで7回も演奏した曲があります。
何でしょう・・・?。
それはJ.シュトラウスの序曲「ジブシー男爵」(Der Zigeunerbaron)という曲です。
みなさんご存知ですか?

世間一般にはこの曲あまり知られていませんが、オーボエ吹きにとってはとても有名な曲です。
約60小節の長~いソロがあるので、演奏していてとても気持ちの良い曲なんです。
途中からチェロが加わるのですが、主に弦楽器の伴奏にのって独奏状態なので、大きくて響きの良いホールだととっても気持よく演奏することが出来ます。

下のスコアの青のカッコの所から始まるソロ
1.jpg2.jpg3.jpg


この長~い "どソロ "の後にももう一か所ソロで演奏する部分があるのですが、そこはこの長いソロとは逆にちょっと神経を使う所です。


4.jpg

このソロの始まりのアーフタクトのシ(H)の音や、スコアの赤くしるしてあるソのシャープ(Gis) からシ(H)に下がる時に、弱く吹こうという思いが強過ぎると音が出ない時があります。
(いわゆるオーボエ吹きの間で言われる ぷすー っていうやつですね 笑)
特に赤のしるしがある所は左手の小指を押しなおさなくてはならないので滑らかに吹くのが簡単ではありません。
こういう時は弱く吹こうと思わないで、お腹の圧力を弱めずに、舌つき(タンギング)を柔らかくする事を考えて演奏します。
そして音の出だしと切る時に、少しだけ唇を締めてリードが振動しずらくなるようにします。
この様に総合的にケアすることによって、聴いた感じが滑らかになるようにします。
これがまた " 言うはやすし行うは難し " でけっこう微妙なんで神経使うんです。(笑)

たかだか一瞬の事なんですが、ソロの時はその一瞬も疎かにできません。
それがソロ楽器の宿命なんでね。(笑)



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