オーボエのリード その２

みなさん こんにちは

最近 ブログの更新が頻繁になり
「この時期はコンサート（仕事）が少ないのかな？」
なーんて思っている方もいるかと思います。
でも実際は秋からクリスマスまではコンサートが最も多く とても忙しいので
この時期はいつもリード作りに追われています。
ちなみに、オーボエは2枚のリード（薄い板状のもの）を振動させて奏でます。
そのリードは手作業で作ります。

この リードが一番必要な時期に
K.GE REEDS JAPAN さんからサンプルとして材料の丸材を頂きました。

有難うございました。（合うと良いんだけど）
残っている かまぼこ型ケーン が無くなったら
この丸材を試してみようと思っています。

オーボエ吹きじゃない方には全く分からないと思うので、下の写真を見て下さい。
左側の葦の丸材（筒状のもの）が、色々な作業を経て右側のリードになります。
丸材 → かまぼこ型ケーン → 舟型ケーン（とチューブ） → 完成したリード


よく訊かれることが
「そのリードって作るのにどの位時間がかかるの？」
という質問です。
この質問には 答えるのにいつも考えこんでしまいます。

リードは最終的には練習や本番で使えるようなものが数本出来ますが、
一本ずつ作るのではなく、いっぺんに大量に作ります。
それに材料を水に浸して柔らかくしたり、
それをまた乾かしたりと
色々と加工し選別していく過程で この作業を何回も繰り返します。
それにいくら大量に作ってもその中で最終的に使えるものは数本しかないので、
一本のリードに関しては答えられないんです。

とにかく地味ー で長い作業です。

ちなみにリードを作っている時間の方が曲を練習する時間より圧倒的に多いです。
オーボエ吹きの宿命ですね　これは。


もう少し興味のある方はコチラ ↓ の記事もどうぞ
http://tommy-music.blog.so-net.ne.jp/2009-04-22



CD情報はこちら → http://tommy-music.blog.so-net.ne.jp/2009-08-28-1

コメント 8

オーボエのことをまったく知らなかったので、
勉強になりました！！　準備がんばって下さい(^^)
by gon (2009-11-04 17:33) 

ありがとうございます。

コンサートのような華やかな舞台の裏には、このような地味ーな作業もあるんですよ。
これからも地道に “ リード作り ” がんばります。（笑）

by Tommy (2009-11-04 20:56) 

ギネスブックに世界一難しい楽器に認定されていると
風のうわさを聞いた事があります。
演奏する技術だけではなく、作る技術も必要なんですね。
by ユーフォ (2009-11-04 22:37) 

そうですね、
リードによって音質、音色それに強弱も左右されるので、人任せには出来ないんですよ。
リード作りはオーボエ吹きにとって とても重要な作業です。
by Tommy (2009-11-05 05:33) 

全く知りませんでした…
と、いいますか自作されるんですね
市販されているものかと思いました・・・
by Ｓ_Ｓ (2009-11-06 00:23) 

市販もされています。
多分 学生やアマチュアの人はそれを使っていると思いますが、プロの人がそれをそのまま使えるほど自分にぴったり合うリードというのはなかなか無いんですね。
完成品を買っても、結局は自分用に直さなくてはなりません。
でも、日本に帰った時に気候の関係で こっちで作ったリードが使えないことがあります。
そういう時は（というか毎回かもっ ）友人のオーボエ奏者Sさんから購入してます。（笑）



by Tommy (2009-11-06 04:35) 

スゴイ！こんな苦労があったのですね。
なんだか職人っぽい感じですね＾＾
人の手に勝るものはない、と私は思っているので
とても感動です。

とはいえ、大変な作業ですね…（＞＜；）
by ケロリ (2009-11-07 00:23) 

大変な作業　というか、
リード制作は音楽と全く関係の無い作業なので、
とにかく数を作ることしか上達の方法はないんですよ。
オーボエ奏者の宿命ですね これは。
いつでも良いリードが手に入るならどんなに楽なことか・・・。

リードを作っている時の姿は、ま・さ・に 木工職人の様です。（笑）
by Tommy (2009-11-09 12:24)