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プーランク トリオ [音楽]

先日、トリオの合わせをしてきました。

自分の母校は武蔵野音大なのですが、今回の演奏会のピアニストがT音大出身で現在講師を務めているので、京王線に乗って東京の西の方まで行ってきました。

駅を降りると何かちょっと上品な感じです。
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ちなみに、わが母校の校舎は江古田にあり、江古田駅周辺は庶民的な雰囲気です。

駅前の商店街を抜けると学園のキャンバスが現れます。
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周りにはには花壇があり、オシャレな雰囲気の学園でした。
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3人で演奏する曲は、C.P.E.バッハとプーランクなんですが、それぞれ違う難しさがあります。

バッハでは、ピアノ・パートの低音域を補強するために、ファゴット奏者にピアノと同じ音を演奏してもらいます。(いわゆる通奏低音)
その時に、音を短く切ったりテヌートにしたり、それにスラーを付けたりとアーティキュレーションが大切になります。それによって演奏が軽やかになったり、柔らかくなったりするので、合わせの時に一番気を使う所です。
そしてバッハとは違ってプーランクでは、ファゴット奏者は一つのソロ・パートとして演奏するので、部分的にソリスティックな演奏が求められます。要するに今回の演奏会でのファゴット奏者は、2つの異なった演奏を求められる訳です。

プーランクの合わせで今回一番苦労したのは、場所によってそれぞれのパートの強弱やアーティキュレーションが違うことです。
プーランクが作曲した頃の楽器や演奏技術は今とは違うと思うので、単純に楽譜通りの強弱やアーティキュレーションで演奏するとバラバラになり統一感が損なわれることがあります。
こういう所は合わせをしながら、部分的に強弱やアーティキュレーションを修正したり、それ以外はそのままで演奏してもらうということになりました。

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左の楽譜の部分をピアニストにそのまま弾いてもらうと、ファゴットが全く聴こえなくなってしまいます。なのでここはピアニストにもPで(弱く)弾いてもらうことにしました。


ちなみにプーランクのトリオでは、ピアノ譜とオーボエ譜(パート譜)で異なって表記されている所もあり、それもトリオの合わせを困難にした要因の一つでした。(笑)
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         ピアノ譜                 オーボエ譜


23日では、これらの曲がどの様に響くかお楽しみ下さい。


お蔭様で昼の部のチケットはほぼ無くなりましたが、夜の部はまだ少々残っています。
よかったら聴きに来て下さい。

では会場で!



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